本日の一冊
  • 06月15日の本

    桜庭一樹『私の男』(文藝春秋)

    ⁄ ⁄ スタッフレビュー

    私の男が傘を盗る。女物の赤い傘。そしてそれを平然と差し出すのだ。一切の躊躇はない。愛しい娘のわたしが濡れないように。ただそれだけ。道徳心も倫理も恥も他人も、過去も現在も未来も、何も、必要ないのだ。美しくて愚かで惨めな、私の男。私の世界のすべて。

  • 桜庭一樹『私の男』(文藝春秋)

    桜庭一樹『私の男』(文藝春秋)

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