アクリル絵具による黒一面の背景に艶のある油彩でモチーフを描く独自の画風で、国内外から高い評価を得ている気鋭の画家、田中千智さん。
企画展『田中千智の「花と本」展』の開催を記念して、田中さんと10年来の親交があり、今回制作されたカレンダーのデザインも手がけた北川正さんとともに、田中さんの作品の魅力をデザイナーの視点で深掘りします。

仕事の受け方から見える田中さんの画家として在り方とは？依頼内容と自身が描きたいもののGAPについてどのように折り合いをつけているのかなど、田中さんのこれまでの作品や読書体験も踏まえて画家・田中千智を浮き彫りにします。

また、今回文喫とのコラボで製作したカレンダーについても、製作過程など創作秘話が語られます。

ここでしか語られない田中千智さんの一面をたっぷりと聞くことのできるトークイベントです。

田中 千智（たなか・ちさと）
1980年兵庫県生まれ、福岡県糸島市出身。中学生の頃から油絵を描き始める。
1998年九州産業大学付属九州高校デザイン科卒業。2005年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。
2006年より福岡を拠点に画家として制作活動を開始。近年は国内で多数の展覧会を開催するほか、韓国・シンガポール・台湾・英国など海外での展覧会にも出品多数。その他、書籍の装丁画、小学館新本社ビルの大作壁画など幅広い活動を行なっている。
代表的な展覧会として、2014年「第5回福岡アジア美術トリエンナーレ」福岡アジア美術館（福岡）、2016年「I am a painter」横浜市民ギャラリー（横浜）、2021年「九州洋画II：大地の力-Black Spirytus」久留米市美術館（福岡）、2022年「1000のキャンバス」Bunkamura Gallery（東京）。2023年「地平線と道」福岡市美術館（福岡）、その他多数。

北川 正（きたがわ・ただし）
北川デザインオフィス代表
デザイナー/アートディレクター/デザインエデュケーター
外資系広告代理店のアートディレクター、メーカーのチーフデザインディレクターを経て、2007年、北川デザインオフィスとして活動を始める。
東京国立博物館主催「海の道」展 / 「文化財よ永遠に」展。CHANEL NEXUS HALL主催各種展示、音楽プログラム。国際交流基金 / アジアセンター主催の各種海外公演や展示、講演会。横浜みなとみらいホール主催音楽公演。東京都現代美術館のワークショップイベント。横浜市民ギャラリー、武蔵野市立吉祥寺美術館、三鷹市美術ギャラリーなど、展覧会におけるデザインディレクションを担当。他にも、各地美術館、図書館、ホールでの展覧会、音楽公演のデザインを数多く担当。
企業・団体との制作実績として、日本政府観光局、国際交流基金、日本航空、CHANEL、GODIVA、日本対がん協会、ピンクリボンフェスティバル、など、数多くの企業やプロジェクト、プロダクトへの、ブランディング支援、デザインサポートを担当してきた。
加えて、美術家、音楽家との共同制作実績も多数。山下洋輔、綾戸智恵、林正樹、菊池成孔、など多くの音楽家のアルバム制作やコンサート開催のデザイン支援を担当した他、美術家へのデザインサポートも多数。田中千智の展覧会、画集制作に携わった。
他にも、デザイン専門学校非常勤講師としてゼミを運営。後進の指導を行っている。また、杉並区のアフタースクール「いおぎみんなの学校」にて、小学生向けに「デザイン思考」や「生活における観察」をベースにしたワークショップへの取り組み実績もある。

「田中千智の花言葉カレンダー」（2024年版）※店頭にて販売

2024年のカレンダーは「花言葉」。田中千智が描く、四季折々に咲く花の世界をお楽しみください。