ライブラリープロデュース THE CAMPUS 写真提供:コクヨ株式会社 「THE CAMPUS」はコクヨが手掛ける働き方の実験場。プロジェクトチームへのヒアリングを重ね、 “働こう。街で、チームで。” という「THE CAMPUS」のフィロソフィーを掘り下げ、個人のワークスタイルが、街へ、チームへ、社会へと広がっていくオープンなカルチャーを本で表現しました。たとえば “「人とつながる」をおもしろくする” というキーワードで選んだ本のテーマは、コミュニケーション・デザイン、進化論、コメディ論、ロボティクス、身体論、発声法と多岐にわたります。「THE CAMPUS」のフィロソフィー複数の視点で解釈し、具体的な本へと落とし込んでいくことで、ライブラリー利用者が「THE CAMPUS」のフィロソフィーをを自分ごととして捉えるためのきっかけをつくっています。 RECEPTION ふるまいに寄り添う。 RECEPTION は「THE CAMPUS」を訪れるお客様が最初に訪れる場所であり、コクヨのカルチャーと出会う場所。ここではコクヨのワークスタイル研究所が発行する、働くしくみと空間をつくるマガジン『WORKSIGHT』を中心に、特集テーマから発想を広げてセレクトした本を並べています。本を眺めることで、話のタネを見つけたり、イメージを膨らませたり。誰かとの待ち合わせ時間に本が寄り添います。 PARKSIDE 多様なアクティビティを生む。 PARKSIDEは地域の方も利用できるコーヒースタンドのあるオープンスペース。多様な人が訪れる街に開かれた場で、カフェとして、ワークスペースとして、ちょっとした居場所として、多義的な利用スタイルが想定されています。ここには、様々な場の過ごし方を示唆する本をラインナップ。ゆったりした時間を過ごしたり、ページをぱらぱらめくってちょっとしたインスピレーションを得たり、目を惹く絵本が会話のきっかけになったり。本を起点に多様なアクティビティが生まれていく、という視点でライブラリーを設計しています。 SIGN 本が機能する仕掛けを埋め込む。 本の利用者を増やすことは多くの企業ライブラリーの課題となっています。文喫は継続的に課題をヒアリングしながら、本を機能させるためのアクションをつくっていきます。オフラインの場でのサインなどの道具立ても、本を機能させる仕掛けのひとつ。「THE CAMPUS」の本の分類を示すサインは、既製品のポストカードとダブルクリップを組み合わせたもの。あえて手書きにすることで、親しみやすさと拡張性を高めています。利用者が能動的に編集できる場であることを表現し、利用者の気軽な参加を促します。さらに、棚を編集するワークショップの体験と組み合わせることで場づくりへの参加の機会をつくっていきます。