アカデミー賞®作品賞受賞『スポットライト 世紀のスクープ』製作陣×マイケル・キートン主演の映画『ワース 命の値段』が2月23日(木/祝)に全国公開します。

＜あらすじ＞

アメリカを襲った未曾有の大惨事9.11テロの発生直後、約7000人ものテロ被害者と遺族に補償金を分配する国家的な大事業に挑んだ人々がいた。弁護士ケン・ファインバーグは、年齢も職種もバラバラな被害者たちの“命の値段”をどうやって算出するのか、前代未聞の難題に直面。これは、厳しい批判に晒されながらも、被害者遺族の苦悩と向き合い、

使命に立ち向かった弁護士たちの驚くべき2年間の軌跡である。

本イベントで取り上げる2021年に発売された書籍『命に〈価格〉をつけられるのか』(慶應義塾大学出版会)の第二章では、まさに映画に登場する9.11被害者遺族補償金が題材として扱われています。映画『ワース 命の値段』の副読本として最適です。

今回のイベントではゲストに経済アナリストの森永卓郎さん、本書の翻訳を担当した英日翻訳家の南沢篤花さんをお迎えし、書籍を軸に、映画『ワース 命の値段』の見所をご紹介しながら、「命に〈価格〉をつけられるのか？」という究極の問いに迫っていきます。

9.11の事例に限らず、実は、私たちの人命には日常的に値札がつけられています。この「命の価値」が生活のほぼ全ての側面に影響を及ぼしているのです。

「命に〈価格〉をつけられるのか？」

あなたはどう思いますか？

本イベントは、文喫 六本木でのご参加、またはオンライン生配信でもご視聴頂けます。

【トークテーマ】

・9.11被害者家族への補償金はどのように算出されたのか

・弁護士チームが直面した苦悩　〜”正しい”はずの計算式〜

・”命の値札”に対する批判　〜その後起こった議論〜

・では、何が正しいのか？

【登壇ゲスト】

森永卓郎（経済アナリスト）

東京大学経済学部卒業後、日本専売公社、日本経済研究センター、経済企画庁総合計画局等を経て、91年から三和総合研究所（現：三菱東京ＵＦＪリサーチ＆コンサルティング）の主席研究員を務める。2006年からは獨協大学教授に就任した。専門分野はマクロ経済学、計量経済学、労働経済。メディアに多数出演しており、その鋭いコメントや分かりやすい解説が注目を集める。ミニカー他、様々なコレクターとしても有名。

南沢篤花（英日翻訳家）

大阪府立大学工学部・慶應義塾大学文学部卒業。訳書には「コーディネーター」「ソロモン王と聖なる天使たち」「セールスライティング・ハンドブック」「命に〈価格〉をつけられるのか」「ニヒリズムとテクノロジー」「イェール大学人気講義 天才」など。ビジネス文書の翻訳も手がける。

【書籍情報】

『命に〈価格〉をつけられるのか』（2021年、慶應義塾大学出版会）

https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766427363/

9.11 テロの犠牲者、殺人事件、死亡事故の賠償金はどのように決められるのか？生命保険や公害対策のために計算される人命の価値とは？経済学者、統計の専門家、規制当局が駆使する「統計的生命価値（VSL）」の豊富な例をわかりやすく解説し、「人の命」とは何かという問題に向き合う。

【映画情報】

『ワース 命の値段』

2月23日(木/祝) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

監督：サラ・コランジェロ

出演：マイケル・キートン、スタンリー・トゥッチ、エイミー・ライアン

提供：ギャガ、ロングライド　配給：ロングライド

https://longride.jp/worth/

アメリカを襲った9.11テロの発生直後、約7000人ものテロ被害者と遺族に補償金を分配する大事業に挑んだ弁護士チームがいた。「”命の値段”をどうやって算出するのか？」彼らは究極の難題に直面することになる。アカデミー賞作品賞『スポットライト　世紀のスクープ』の製作陣が手掛け、名優マイケル・キートンが主演に名乗りを上げた本作は、オバマ元大統領夫妻が創設した製作会社が一早く配給権を獲得したことも話題に。9.11を新たにセンセーショナルなテーマで追求する社会派エンターテインメントの傑作がここに誕生した。
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