小説『喫茶おじさん』の刊行を記念して、
著者の原田ひ香さんと、喫茶店に関する書籍を多数執筆する難波里奈さんをお招きして対談トークイベントを開催いたします。

今も多くの人に愛される、昔ながらの喫茶店。
数多くの小説を手掛ける原田さんは、なぜ「喫茶店」をテーマに小説を書こうと思ったのか。

小説の主人公は、苦みや酸味のあるコーヒーのお供に甘味を味わうことを楽しみにしています。
そして、ほんのり苦い人生に喫茶店巡りというささやかな趣味を見出しています。

それは、苦いコーヒーに合う甘味が必ず存在するように、
ほろ苦い人生にも必ず”甘味”となるような趣味や楽しみが存在する、ということ。

最近ではレトロの文脈で語られることの多い喫茶店の魅力を
「なぜ喫茶店がこんなにも多くの人々に長く愛され続けるのか」
「人生を豊かにする甘味の見つけ方とは何なのか」
など、多様なテーマで掘り下げると共に、『喫茶おじさん』の中で重要なストーリーとして語られる”老後”や”働き方”という視点も交えながら紐解いていただきます。

文喫六本木の喫茶室という空間で「喫茶店」の魅力を知り尽くす二人のお話を、珈琲片手にゆっくりお楽しみください。

※当日は、イベント後にサイン会を予定しております。
・対象書籍は『喫茶おじさん』（小学館刊）と『純喫茶とあまいもの　名古屋編』になります。
・サイン会には、店頭で対象書籍をご購入の方・対象書籍を既にお持ちの方どちらもご参加いただけます。

【文喫コラボメニュー】
『喫茶おじさん』の刊行を記念して、文喫オリジナルメニューが誕生しました！
物語の中で主人公の気持ちを代弁する重要な要素として登場する「ナポリタン」を、原田ひ香さん監修のもと文喫オリジナルメニューとして再現し、期間限定で販売いたします。
一口食べれば、小説の世界にどっぷり浸れること間違いなしの懐かしい味わいを、ぜひお楽しみください。
※提供期間は2024年1月6日〜1月31日の予定です。

【登壇者プロフィール】

原田ひ香（はらだ・ひか）
1970年神奈川県生まれ。2005年「リトルプリンセス二号」でＮＨＫ主催の創作ラジオドラマ脚本懸賞公募最優秀作に選出され、07年「はじまらないティータイム」ですばる文学賞を受賞。著書に「ランチ酒」「三人屋」などのシリーズ、『三千円の使いかた』『DRY』『まずはこれ食べて』『口福のレシピ』『財布は踊る』『老人ホテル』『図書館のお夜食』など。現在「日本農業新聞」「婦人公論」で新作を連載中。

難波里奈（なんば・りな）
東京喫茶店研究所二代目所長。ひたすら純喫茶を訪ねる日々を過ごす。
「昭和」の影響を色濃く残すものたちに夢中になり、当時の文化遺産でもある純喫茶の空間を、
日替わりの自分の部屋として楽しむようになる。
ブログ「純喫茶コレクション」から始まり、純喫茶にまつわる書籍は12冊となる。
最新著書としては2023年8月発売『純喫茶とあまいもの 名古屋編』（誠文堂新光社）。
純喫茶の魅力を広めるためマイペースに活動中。

Twitter：@retrokissa
Instagram：@retrokissa2017

【書籍紹介】

『喫茶おじさん』
原田ひ香 著　小学館 刊
松尾純一郎、５７歳、バツイチ、別居中の妻子あり。大手ゼネコンを早期退職して、現在無職。たくさんの問題を抱えながら、男は今日も純喫茶を巡る──。『三千円の使いかた』の著者が描く、グルメ×老後×働き方。
価格：1,650円（税込）

『純喫茶とあまいもの　名古屋編』
難波里奈 著　誠文堂新光社 刊
純喫茶ブームの第一人者、難波里奈氏による名古屋とのその周辺の名喫茶探訪記。
価格：1,760円（税込）